人工知能研究室(荒巻研究室)
研究室の紹介
本研究室は、人工知能に関する研究を行っています。研究指導は元生産工学部電気電子工学科の教授で、2023年4月からは特任教授の原です。
本研究室は、考えること、自分で問題解決することに力を入れた指導をしています。
人工知能とは
人工知能は人のやることを機械が真似する技術です。人のやり方を真似する、と言ったほうがいいかもしれません。人のやり方を覚えることを学習と言います。そして学習で獲得した人のやり方で機械がやることを推定といいます。
そして人でもそうですが、どの教科書を使って勉強したかによって、覚えたことが少しずつ違うように、人工知能もどんなお手本を
使ったかによって、性能が異なることがあります。
コンテンツの内容
- 研究指導者の紹介
- 授業について
科目名 学部/大学院 内容 ディジタル信号処理 学部 コンピュータを使ったシステムはディジタル信号を扱いますので、そのための基本的な事柄について学びます 応用情報処理 学部 現在の世の中で最もホットな学問であるAIとその周辺技術について学びます。chat-GPTもAI技術の一部です。そのために必要なPythonの使い方、人工知能の基本、データ駆動科学について学びます 情報通信ネットワーク 学部 なくてはならないインターネットの仕組みについて学びます コンピュータハードウエア 学部 論理ディジタル回路の知識を使って、CPU内部にある、プログラム実行回路の設計法を学びます 論理ディジタル回路 学部 ディジタル回路を作るために必要な論理回路の設計法、カウンター回路の設計法について学びます 電気電子工学実験V 学部 ディジタルコンピュータの実験を担当しています。コンピュータの原理を学びます。 人工知能特講 大学院 どの分野でも必要な人工知能の基礎である、ニューラルネットワーク、CNN、データ駆動科学について学びます
- 医学部での授業について
日本大学人工知能ソサエティ(NUAIS ナイス)の活動の一環として医学部の 人工知能教育を担当しています。私は医学部病態病理系人体病理学分野の主任教授の羽尾裕之先生と共同で授業を行います。テーマは病理診断への人工知能の応用です。ケールスタディと言って、診療にAIをどう使うかについての授業です。授業が終わったら、授業の資料は欲しい人に配布します。欲しい人は原まで連絡して下さい。
- 研究について
テーマ 個人/共同 内容 パーセプトロン学習の統計力学 個人 シミュレーションをせずに数学的に学習の様子が調べられます。理論的な研究です。数学的な計算がありますが、とても面白い研究です。 ニューラルネットワークを用いた立体視 個人(卒研) 人間と類似する構造を持つConvolutional Neural Network を使って立体視ができるかを調べます。どのようにした立体を見ているかを探る研究です。アイデア勝負の楽しい研究です。 中国の象形文字の認識 共同(卒研) 国学院大学の黒澤先生と名古屋外国語大学の岩佐先生の専門としている文字の認識をCNNで実現しようとしています 宇宙線の弁別 共同(卒研) 教養・基礎科学系の塩見先生、マネジメント工学科の大前先生と行っている研究です。宇宙から地球に降り注いでいる宇宙線のうち、ガンマ線とそれ以外を区別しようと頑張っています。 病理診断のスクリーニング 共同(卒研) 医学部羽尾先生、生産工学部マネジメント工学科大前先生、豊谷先生との共同研究です。日本大学人工知能ソサエティ(NUAIS)、そして生産工学部人工知能リサーチセンターとしての研究です。病理組織画像から医師が診断する時、診断画像で予備的な分類を行なうツールを作るための研究です。 アイトラッキングを用いた医師の意思推定 共同(卒研) 医学部山下先生、文理学部大澤先生との共同研究です。アイトラッキングを用いて医師が次にどのような行動をするかを予測することで、医師のアシストをすることを目的としています
※ 卒研、と書かれたテーマは卒業研究、修士の研究でテーマとして研究することができます。本年度は中国象形文字の認識2名、宇宙船の弁別2名、アイトラッキング1名の学生が卒業研究として研究をおこなっています。
- 授業について